2022.10.16
第4回みわSDGs学級は「加賀友禅のタペストリー」作りです。
講師は、加賀友禅作家で伝統工芸士の中西淑子先生と友野雅子先生です。
6種類の絵柄の中から、事前に描きたい絵柄を選んでおきます。
こちらは、秋明菊です。
先生が、図柄の上にもち糊を絞り出して、糸目糊置きをしておいてくださいました。
もち糊とは、餅粉に糠、石灰、防腐と湿気を持たすための塩を入れてこね蒸し、目立つように赤い色を付けたものだそうです。
糸目糊置きは、染料がはみ出さないように防波堤の役目をしているそうです。
いよいよ彩色です。
糸目糊を置いてくださった輪郭の内側に色を入れ、加賀友禅の特徴である「虫食い」や「ぼかし」も入れて表情を与えていきます。本格的?です。
皆さん、加賀友禅作家のようです。
本来は、彩色では染料を使用するところですが、今回は蒸したりする時間がないので短時間で仕上げるために「布描き絵の具」を代用したそうです。
彩色が終わったら、一度ドライヤーで乾かします。
さあ!次はいよいよ「友禅流し」です!!
安原川で?というわけにもいかず、三和公民館のホールで行いました。
こちらが友禅流しです(笑)
しばらく水に浸してから、糸目糊を落としていくと、白い線が現れて、加賀友禅の図柄がひきたちます。
再びドライヤーで乾かします。
出来上がりました!!「加賀友禅のタペストリー」
とっても素敵です。文化祭に展示させていただきます。
今回の参加者に感想をうかがってみました。
「この日をとっても楽しみにしていました!」
「糸目糊を洗い流して白い線がでてきたら、全然表情が違って、見違えるようになった。」
「今回の作品だけでもこれだけの工程があり、実際の加賀友禅にはもっともっと手間暇をかけていることがわかった。」
ほんの少しですが、金沢の伝統文化に触れたひとときでした。
皆さま、お疲れさまでした!