2024.02.23
昨年11月5日(日)、秋晴れの中「みわSDGs学級」で福井県へ日帰り研修に行ってきました。
公民館を出発して最初の目的地は、福井県越前市の「越前和紙の里パピルス館」での紙すき体験です。
この辺りの岡本地区では約1500年前から紙すきが行われていたということで、今でも50戸あまりの方が、分業をしながら和紙の生産をしているということです。
和紙作りでは原料に「楮(コウゾ)」を使い、ネリを混ぜる「流し漉き」の技法を応用しているそうです。
まずはじめに、桁(けた)という道具で紙料をすくいます。
次に、好みの押し花を選んで配置します。
好みに合わせ染料で色付けしたあとに脱水し、それから係の方が乾かしてくださったら出来上がりです。
「パピルス館」前で記念写真。
次に、「パピルス館」から歩いて数分のところにある「卯立(うだつ)の工芸館」へ行きました。
この建物は、約270年前の江戸時代中期の紙漉き家屋を移築復元したもので、伝統工芸士が昔ながらの道具を使って和紙を漉く様子や、屋外での和紙天日干しなど、和紙が作られる一連の工程を見ることができる全国でも唯一の場所となっているそうです。
係の方からは、古くから使われてきた日本の紙(和紙)の三大原料である、楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)の特徴をお話していただきました。コウゾ・ミツマタは栽培ができますが、ガンピは栽培が難しいうえに成長も遅いそうです。そのために、山へ採りに行くということでした。原料としては、コウゾが一番多く使われており、ミツマタはお札にも使用されているということで、身近でさらに重要に感じました。
原料の皮は茶色かったり黒い部分もあるので、白い紙を作るためにはそれらを取り除くと、どんどん量が減っていくので、昔は白い紙は高級品だったそうです。一般的なコピー用紙は西洋で生まれた機械式の紙で、「パルプ」が原料のいわゆる「洋紙」だそうです。
煮た白皮を、叩いてほぐす体験ができました。普通は2時間ほど叩くそうです。
目の前で、伝統工芸士の方が和紙を漉く様子も見ることができました。
お昼に越前そばを食べたあとは、「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」へ。
一乗谷朝倉氏遺跡博物館の遺構展示室では、博物館建設の事前発掘調査で見つかった石敷遺構を間近で見学できました。
そのあとの一乗谷朝倉氏遺跡では、2グループに分かれてボランティアガイドさんに案内していただきました。
復原町並は、約200mにわたる道路に面して整然と並ぶ町並を、発掘調査で見つかった塀の石垣や建物礎石をそのまま使い、出土品に基づいて忠実に再現したものだそうです。
井戸の跡だそうです。
さあ~最後の見学地、永平寺に到着しました。上がったり下りたり、永平寺はとっても広かったです…。
紅葉にはちょっと早かったですが、それでもとってもきれいでした!
永平寺の前で記念撮影です。
この日は、たくさん歩き、いろんなお話を聞き、いろんなものを見て、とっても有意義な一日でした。
参加者の皆さまのご協力のおかげで、無事に帰宅できました。何よりも、お天気に感謝です。
皆さん、お疲れさまでした!