行事報告EVENT REPORT

11月10日(日)第6回みわSDGs学級「砺波探訪 やまふじぶどう園ワイナリーツアー」に行ってきました!

2024.11.17

11月10日(日)、この日も朝からとても暖かい秋晴れの中「第6回みわSDGs学級」で、お隣の富山県砺波方面へ日帰り研修に行ってきました。

コースは、チューリップ四季彩館(見学)→ やまふじぶどう園(ワイナリー見学・試飲)→ 農家レストラン 大門(昼食)→ 砺波市出町子供歌舞伎曳山会館(見学)→ 道の駅砺波(休憩・買物)です。

公民館を出発して高速道を走ると、あっという間に最初の目的地「チューリップ四季彩館」に到着しました。

バスの中で東館長より「チューリップの原産地はオランダではなくて、トルコの中央アルプス山岳方面です。その後、オランダが力を入れて広まりました。富山県で初めてチューリップ栽培を始めたのは、東砺波郡庄下村(現在の砺波市)の水野 豊造(みずのぶんぞう)さんたちで、時期的にチューリップを終えたら稲作を始めたそうです」というお話がありました。また、バスガイドの本田さんより、「チューリップの中で、どうしても作れない色は“青色”だそうです」というお話もお聞きしました。

「チューリップ四季彩館」は、世界で唯一、チューリップを一年中いつでも花を咲かせることができるということでした。球根が寒さを体感した後で開花する性質を利用して予め冷凍処理して開花を早めたアイスチューリップと呼ばれるものがあることも初めて知りました。

次の研修先「やまふじぶどう園」では、4代目社長の山藤智子さんが、ワインへの熱い想いをたっぷりとお話ししてくださいました。1927年に、丘のてっぺんに果物を植え1933年からワインを造りはじめたそうです。

それから91年。紆余曲折を経て、今では富山県と石川県にのみ卸しているそうです。山藤社長は「地元にお金を落とすのがSDGsです。良いお酒は旅をさせない。欲しい方は買いに来てください。お酒は表示義務がないので、何を入れてもわからない。良いお酒は翌日わかります。飲んで体調が悪くなるのは良くないです」とおっしゃっていました。

これは、ワインを瓶詰めする機械だそうです。イタリア製で、とってもお高いそうです。本来ならば、修理や輸送費のことを考えれば日本製が一番良いのですが、ワイン充てんの機械で日本製はないそうです。でも、昔は7~8人で手作業で詰めていたので、この機械を導入したことで、作業効率が格段に上がったそうです。

さあ~、いよいよお待ちかねの試飲タイムです。お子さまやアルコールが苦手は方には、ぶどうジュースかホットぶどうジンジャーです。

辛口・ロゼ・甘口の3種類を試飲し、「赤(辛口)は、ちょっとからいね」「この白(甘口)は、とっても飲みやすい」という感想が多かったです。山藤社長は、「人間も年齢とともに味覚が変わるので、ここではたくさんの種類を取り揃えてあります。苦いと思うワインには、はちみつを入れたり、氷を入れても良いです」とのことでした。

 

山藤社長がおっしゃるには、「ワインは口当たりが良いからと言って、ガバガバと飲むものではありません。1杯を30分かけてゆっくり飲んでください。ゆっくり飲むことで身体を温めてくれます。そして1日2杯までです」と言われたのにはちょっと驚きました。

またぶどうの皮の話になり「ポリフェノールはぶどうの皮にあるのに、大概の方は皮を捨てています。みかんなどすべて自分の考えで皮を食べたり出したりしているのに、ぶどうは捨てている。もちろん皮も食べられます」と。

最後にやまふじぶどう園の「当たり前」SDGsへの取り組みのご紹介がありました。「牧場からもらってきた牛糞を肥料にし、そのお礼に牛たちにワインのために絞ったぶどうの皮を食べてもらったり、搾った皮をクラフトビールの風味付けや、布の染料に使ってもらったりと、さまざまな試みをしています。また、このぶどう園は赤土で粘土質の水はけが悪い土壌なので、切ったぶどうの木の枝を土に埋めて、水はけをよくするために使うことも多々あります」と。

「やまふじぶどう園」の話を聞くうちに、ここは単なる「ワイナリー」ではなく、カフェやライブ会場・カウンセリングスペースなど、家族や仲間たちと楽しく集う場所だと感じました。山藤社長がおっしゃっていた「30年前は、ここには冷房がなかったが、今では冷房なしではやっていけない。昨今の気候変動により、いつまでぶどうを作れるかわからない」という言葉が印象的でした。

こちらは、昼食会場の「農家レストラン 大門」です。大門素麺が美味しかったです。

最後の見学地「砺波市出町子供歌舞伎曳山会館」では、3基の大きな曳山の展示を見学しました。出町の曳山には、西町・中町・東の3基があり、以前は三基そろって子供歌舞伎曳山を上映していましたが、現在は当番町の一基だけが上演を行っているということでした。上層は白木や漆塗りなど各町特色のある御殿造りで、前部が舞台となっています。また、3基とも舞台正面の2本の柱を取り外すことができ、これは他地域の曳山にはない特徴となっているそうです。この工夫によって、柱に邪魔をされずにのびのびと歌舞伎を演じることができるそうです。壮大な曳山は、間近で見ると圧巻でした。

西町曳山・・・高欄は黒漆塗りで、高欄以外は白木のままの御殿が特徴です。

東曳山・・・高欄は朱漆塗りで、御殿は黒漆塗り。前部の高欄が開いて装飾的な柱などが特徴です。

中町曳山・・・高欄・御殿ともは黒漆塗りで、彫金の金具が打たれているのが特徴です。以前は屋根に明かり取りを施していたそうです。

このあと「道の駅砺波」でお買い物をして、家路につきました。帰りのバスの中で東館長より「公民館の行事は地域を元気づけるための行事です。どんどん参加してください」というお話がありました。その通りです。今後のいろいろな行事にもぜひご参加ください。

最後に、この日一日、私たちを快適な旅に導いてくださった、ドライバーの上田さん、バスガイドの本田さん、本当にありがとうございました!32名の皆さま、大変お疲れ様でした!