2022.11.13
第3回高齢者学級は「教養講座」です。
今回は「街路樹の魅力 ~東京・金沢そしてパリ~」と題しまして、中田廉子(なかたやすこ)先生にお話をしていただきました。
中田先生は「金沢観光ボランティアガイドの会 まいどさん」「城と庭のボランティアガイドの会」「金沢城・兼六園研究会役員」「景観政策課 景観サポーター」などを務められ、金沢をこよなく愛し、金沢を大変よく研究されていらっしゃいます。
三和公民館では、平成27年1月の旧女性学級で「加賀藩歴史物物語」、平成30年11月の高齢者学級では「文学者が描く兼六園」と、過去に2回講演していただいております。
以下は、中田先生が講演会でお話しされた資料を参考にさせていただきます。
金沢の街路樹で一番本数が多い樹種【ベスト3】
1位はサクラ2704本、2位はイチョウ2636本、3位はケヤキ2594本 だそうです。
次に、日本の街路樹で一番多く植えられている木は、
1位イチョウ、2位サクラで、金沢のと1位2位が逆だそうです。
なぜイチョウが1位なのか?それは、イチョウは「生きた化石」だということです。
公害・刈り込み・病原菌・害虫・火事などに強く、踏まれても耐える強さを持っているからだそうです(雌雄異株)。
だから、イチョウは街路樹植栽本数ナンバーワン、そして東京・大阪・神奈川の県木なのだそうです。
日本の沿道には50万本を超えるイチョウが植わっているということです。
三和公民館前の街路樹も「イチョウ」です。
中田先生もメンバーでいらっしゃる金沢市の景観政策課景観サポーター街路樹班の皆さまが、以前金沢の街路樹について、120人にアンケートを行ったそうです。
その結果、以下のような結果となったそうです。
どれも皆さんにとっても四季折々の魅力が感じられ、親しみのある素敵なところばかりですね!
このほか、「金沢のような戦災に遭わなかった、狭い道の多い都市の緑はどうあるべきか」や、
「欧米の環境政策から学ぶ街路樹の役割」などとても興味のあるお話ばかりでした。
最後に先生は、「身近な街路樹の四季折々の変化を楽しみながら、その役割にも注目していきましょう!
そして、協力できることはなにか、皆で考えていけるといいですね。」と締めくくられました。