行事報告EVENT REPORT

5月23日(木)第1回高齢者学級「交通安全教室」と「高齢者防火安心講座」が行われました。

2024.06.19

令和6年度 第1回高齢者学級が行われました。

第1回目の前半は毎年恒例の「交通安全教室と防犯講座」です。今年はそれに加えて後半は「高齢者防火安心講座」が行われました。

担当は上荒屋第一寿会の皆さまです。進行は、第一寿会会員で、三和校下老人会連合会の松井会長。

講師は、金沢西警察署生活安全課 坂下裕一郎 警部補と、交通第1課企画係長 多久 優さんです。

最初に坂下警部補より特殊詐欺の様々な手口の説明がありました。

「オレオレ詐欺」

親族を名乗り、現金をだまし取る(脅し取る)手口です。新しい番号からかかってきて「電話番号が変わった」と言われたら、元々の番号にかけて確かめてください。

「預貯金詐欺」

警察官等を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」と言ったり、「医療費などの過払い金があります。こちらで手続きをするのでカードを取りに行きます」などと言って、暗証番号を聞き出しキャッシュカード等をだまし取る(脅し取る)手口です。

「架空料金請求詐欺」

「老人ホームの入居権があたりました」など「名義をかして」と言われたら詐欺だと思ってください。また、パソコンなどでインターネットサイトを閲覧中に「ウイルスに感染しました」と表示させて、ウイルス対策のサポート費用を口実として、金銭等をだまし取る(脅し取る)手口もあります。

「還付金詐欺」

医療費、税金、保険料等について、「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口です。

他にもさまざまな手口がありますが、被害にあった方が共通して言われるのは「まさか、自分がだまされるとは思わなかった」ということです。町ぐるみ、地域ぐるみで防犯意識を高めて、他の人にも教えてあげてください。

犯罪や事故に当たるのか分からないけれど、悪質商法など警察に相談したいことがあるときには、警察相談専用電話「#9110」番を利用してください。皆さんの相談にのってくれます。「被害にあってからでは遅いので、気軽に電話してください」ということでした。

引き続き、交通第1課企画係長の多久 さんによる、交通安全のお話です。

①横断歩道を表す、ひし形(◇)マークがあれば、「前方に横断歩道、または、自転車横断帯あり」を示す道路標識です。接近したら「減速」、歩行者がいたら「一時停止」をしてください。

②事故を防ぐには、ヘッドライトを上向き(ハイビーム)にすることで歩行者などを遠くから発見することができます。本来はハイビームが理想ですが、石川県は下向きが多いです。対向車と行き違うときや、ほかの車の直後を通行しているときなど、こまめに上向き(ハイビーム)と下向き(ロービーム)に切り替えてください。ちなみに、パトカーが一番にヘッドライトを点灯するそうです。ヘッドライトを早めに点灯して事故防止に心掛けましょう!

③2秒ルールを守りましょう!2秒ルールとは、スピードに関係なく、前の車がある地点を通過してから2秒経ってそこに行けば適切な時間を空けて走行していることになります。これが、雨の場合は3秒、雪の場合は4秒と言われているそうです。

④補償運転をご存知ですか?「補償運転」とは、交通事故を防ぐため、高齢ドライバー自身が運転する時間帯や場所を選択したり、体調がすぐれない時に運転を控えるなど、自らの意思で安全な運転方法を選択することをいいます。車の運転だけではなく、自転車や歩く時も同じです。また、夜間に外を歩く時は、明るい服を着ましょう!

⑤ハンドサイン(手信号)を出してもいいのは運転手のみです。(出すときは窓を開けましょう)助手席の人は出してはいけません。

⑥高齢者ドライビングスクールを受講しましょう! など、とても盛りだくさんななお話で、交通安全教室を終えました。

また、講習会の合間には「後出しじゃんけん」をし、多久係長の出したものに勝つように、反射神経のトレーニングをしました。なかなか難しかったです!

さて、皆さん休憩もそこそこに、後半の「高齢者防火安心講座」が行われました。
講師は、金石消防署 山田 徳人担当署長補佐です。

今年に入って、金沢市消防局管内では4人の方が火災で亡くなったそうです(令和6年5月23日現在)が、防火に対する意識が低い家庭から多く出火しているそうです。

令和5年中の金沢市内における火災概要として、主な出火原因は、1位…たばこ(14件)、2位…電気機器(8件)・こんろ(8件)、4位…放火(疑い含む)6件・ストーブ(6件)だそうです。

事故(火災)は、火災が起きやすい行動と起きやすい環境により発生するので、日頃の習慣に潜む「環境」と「行動」の見直しが重要だということです。「台所」「寝室」「リビング」「屋外」等で危険予知トレーニングをし、「危険」に気づきましょう!

いのちを守るポイントは ①寝たばこは絶対にしない、させない ②ストーブの周りに燃えやすいものを置かない ③コンロを使う時は火のそばを離れない ④コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く ⑤放火されにくい環境を整える ⑥住宅用火災警報器で対策する などだそうです。

最後に、「交通安全」と同じように、家族だけでなく、地域ぐるみで助け合うことが「防火」になるというお話でした。

約1時間半にわたる講習会、講師の皆さま、ありがとうございました。参加された皆さま、大変お疲れ様でした!