2023.05.25
今日は令和5年度高齢者学級の第1回目で、毎年恒例の「交通安全教室」です。
担当は矢木親寿会の皆さまです。進行は、矢木親寿会野川会長。
講師は、金沢西警察署交通第1課の浦谷勇気さんです。
最初に浦谷さんより、昨年1年間の石川県内交通事故発生状況の説明がありました。
その中で交通事故で亡くなられた方のうち、65歳以上の高齢者が占める割合は約60%だそうです。
また、コロナも落ち着きを見せ始めた昨年ごろからは、出歩く人やイベントも増え、交通事故(人身事故)による負傷者は前の年よりも増えており、亡くなられた方の半分以上が75歳以上の方だったそうです。
その傾向は今年に入っても変わっておらず「皆さまも十分に気をつけてください」とのことでした。
また、2023年4月に道路交通法が改正され、自転車に乗る全ての人に対してヘルメットの着用が努力義務化されました。罰金はありませんが、法律で定められているので警察官に声をかけられることもあるかもしれませんということでした。
これは自転車用ヘルメットの見本です。
中には工事用ヘルメットを着用している人もいるそうですが、やはり自転車専用ヘルメットにはクッションが入っていたりして、頭部を損傷から守るようになっているそうです。お値段もいろいろあり、9,000円程の高価なものもありますが「できれば、SGマークなどが入ったものを購入してほしい」ということでした。
その次は、KYTと呼ばれる危険予測トレーニングをゲーム感覚で行いました。
参加者の中で5~6人がリモコンのボタンのようなものを持ち、スクリーンに映し出されるドライブ映像をみて、危険だと思う箇所があれば手元のボタンを押します。
そのあと浦谷さんの解説があり、全員でもう一度危険個所を確認しました。
また、浦谷さんは「高齢になって運転が不安になったら、補償運転を心がげましょう。補償運転とは加齢に伴う運転技能の低下を補うために、ご自身の体調や天候、道路状況などを考えて安全に運転することです。夜間や、雨の日、長距離の運転を控える、ラジオ・音楽等聞かずに運転に集中する、以前よりスピードを出さない等の補償運転を実践して、交通事故をなくしましょう」とお話をされました。
最後に「昨年1年間で石川県内の特殊詐欺被害額が2億6500万円となり、特殊詐欺は件数、被害額ともに元号が令和になって以降最多となった」というお話をされました。「キャッシュカードは他人に絶対に預けないこと。自分の周りには身近な危険が潜んでいることを忘れないでください」と言われて、講演を締めくくられました。
参加された皆さま、大変お疲れ様でした!