2024.08.10
ちょうど、パリ・オリンピックが開幕し、熱戦が繰り広げられていた7月30日(火)、三和公民館では「1964年東京オリンピックをつくった郷土の偉人 大島鎌吉」と題して、紙芝居鑑賞と講演会が行われました。
講師は、大島鎌吉スポーツ文化金沢研究会代表の野村 泰裕先生です。
金沢市出身の大島鎌吉ですが、その業績については知る人も少なく、その日の講演会に参加された方々も同様でした。
1908年 金沢市で生まれた大島鎌吉は、瓢箪町小学校(現:明成小学校)から1923年金沢商業学校(現:県立金沢商業高等学校)に進学しました。そこで陸上競技部に所属。棄権した上級生の代役として三段跳びに出場し、いきなり優勝したそうです。その後関西大学に入学。文武両道を貫き、1932年ロサンゼルスオリンピックに出場し、三段跳びで銅メダルを獲得し、その時の記録は15m12。三和公民館ホールの横幅が15m60なので、その飛距離には驚きです!
大島鎌吉は、「オリンピックは平和の祭典」「スポーツの下では誰もが平等」など思想を持ち、第2次世界大戦後は復興や平和のため、スポーツ振興やオリンピック誘致などに精力的に取り組み、1964年東京オリンピックでは選手強化対策本部長、選手団長の大役を果たし、1982年にアジア人で初のオリンピック平和賞を受賞。77歳で永眠したということです。
約1時間でしたが、郷土の偉人「大島鎌吉」の数々の逸話を聞かせていただき、感動しました。大島鎌吉が生涯をかけて精力的に取り組んだ偉業が、まさに今の時代のスポーツ界の基礎になっているのでは?と思いました。
講師の野村先生、ありがとうございました!参加された46人の皆さま、大変お疲れ様でした!